はじめに
最近結婚しました。
日本では今のところ結婚をするとどちらかが名字を変えないといけません。相手が面倒だと言ったので自分が変えることにしました。
結婚とともに引っ越しをし本籍地も新たにしたため、様々な手続きが大量に発生しました。大体終わったので記事にしてみたいと思います。
これから結婚を考えている人の助けになれば幸いです。内容に間違いがあったら指摘いただけると幸いです。
婚姻届提出
一番最初の手続きです。法律が改正され、結婚は婚姻届の提出のみでできるようになったため、戸籍謄本の写しなどは必要なくなりました。ただ、本籍地の記入などが必要なため、発行しておくと便利かもしれません。
事前に市役所に行って相談しておくと、婚姻届をもらうついでに様々な手続きなどの情報をもらうことができるのでおすすめです。
提出の際は記入ミスへの訂正などをその場で行わされる可能性があるので、ペンと訂正用の印鑑を持っていくと心配がないです。
転入届等(住所)
結婚と同時に同居を開始する際には転入届などが必要になります。 市外から転入してくる場合には事前に転出の処理をしておく必要があります。 自分は市内での引っ越しだったので転居届を婚姻届と同時に出すだけで大丈夫でした。
余談ですが、婚姻届と転居届を同時に処理すると氏名の変更と住所の変更が衝突してしまうように思えますが、役所の人がうまいこと処理して衝突を防いでくれます(例えば転居届の氏名欄の修正を指示されるなど)。
マイナンバーカード(住所・名字)
転居と氏名の変更に伴いマイナンバーカードの情報の更新も行うことになります。
婚姻届の受理が終わるとそのまま窓口に誘導されるのでカードを出し、書類を書くと終わります。 暗証番号の要求をされるので思い出しておくとスムーズです(その場で暗証番号の再発行もできます)。
このあとの名義変更でかなり使うことになるので、まだ発行していない人は発行しておくべきです。 名前も住所も本籍地も変わってしまうので、行政手続き上の本人確認を行うためにはこのカードか住民票が必要になります。マイナンバーカードさえあればコンビニで住民票を発行しまくれて便利です。
印鑑証明(名字)
名字が変わると自動的に印鑑証明が無効になります。せっかく市役所に来ているのでその場で新しいものを登録しておくと良いと思います。
余談ですが、印鑑証明が無効になるタイミングの判定はかなり難しく、提出する直前に古くなる印鑑証明の証明書を発行する場合は注意が必要です。
有効なパターン:
- 提出する前の日までに発行した証明書
- 提出する日の、提出する前までに市役所で発行した証明書
無効なパターン:
- 提出した後に発行した証明書
- 提出する日の、提出する前までにコンビニで発行した証明書
提出する日に慌てて発行するなら市役所の窓口で発行しないといけないらしいです。
運転免許証(住所・名字)
運転免許証はマイナンバーカードと並んでよくコピーを取られる身分証なため、早い段階で名義変更をしておくと良いと思います。自分は市役所からの帰りがけにそのまま変更しました。
マイナンバーカードと住民票を持っていくと手続きが数十分で終わります。二人分の記載のある住民票の写しが一枚あれば二人分の記載の変更を同時にできます。
銀行口座・クレジットカード(住所・名字)
不一致があると、振り込みや引き落としのときに説明が必要で面倒になるため、早めに変更するべきです。自分は婚姻届を出した翌日に変更しに行きました。
以下のものをもって実店舗に行き、婚姻による氏名の変更をしたいと言うといい感じに手続きをしてくれます。
- 旧姓時の銀行印
- 新しい銀行印
- 通帳
- 名義変更済みの身分証
手続きにかかる時間は混み具合によりますが、1時間もあれば余裕で終わるのではないでしょうか。
口座の名義変更が終わると一週間ほどで新しいキャッシュカードが届きますが、それまでの間も旧姓のキャッシュカードは使えるので特に困ることはないです。 クレジットカードの名義変更も口座の名義変更が終わった後に手続きをすればスムーズに終わるはずです。
口座やクレジットカードの名義が変わると自動引き落としが失敗するようになるため、すべてのサービスへの登録を切り替える必要があります。 自分の場合は引き落とし情報を見て登録しているサービスを割り出して変更しました。 引き落としには失敗しますが、振り込みは旧姓でもパッチがあたって問題なく行えるそうです。自分はまだ大学の短期雇用で使う振り込み情報を修正していません。いつ怒られるのかな。
車検証(住所・名字)
事故ったときに面倒なことになるので早めにしておくと良いのではないでしょうか。 引っ越しがある場合は警察署に車庫証明の申請をするところから始まります。賃貸であれば管理会社に使用許可証を発行してもらい、それと合わせて必要事項を「自動車保管場所証明申請書」と「保管場所標章交付申請書」の2種類に書いて管轄の警察署に申請しに行きます。 茨城県警では https://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/a06_shinsei/street_traffic/depository/depository01.html からPDFをダウンロードできます。車庫証明の発行には2600円かかりました。
車庫証明ができたら陸運局に行って内容変更を申請します。持ち物は以下のとおりです。2時間ほど待っていると新しい車検証をもらえます。陸運局の管轄が変わる場合にはナンバープレートも変わるため、追加でお金が必要です。
- 申請書(https://www.jidoushatouroku-portal.mlit.go.jp/jidousha/kensatoroku/change/index.htmlで自動生成可能)
- 車検証
- 手数料納付書(陸運局の敷地内にある建物で購入可能)(400円程度)
- 住民票の写し
- 戸籍謄本の写し
社会保険
二人共親の扶養に入り親の社会保険に加入していたため、結婚と同時に資格を喪失し国民健康保険に入り直すことにしました。
婚姻の日を資格喪失の日にした上で資格喪失の手続きをし、資格喪失証明書を発行してもらいます。 これを元に市役所で手続きをすれば1週間ほどで新しい国民健康保険の資格証が届きます。
つくば市ではオンラインですべて手続きが完結して楽でした。
大学(住所・名字・本籍)
諸々の情報が変わったので大学に申請して学生証を再発行してもらいました。 支援室に行き、その指示に従って書類を書いて出すと新しい学生証を数日後にもらえます。
学生証自体が別物になってしまったので今まで入れていたところが入れなくなったりと大変でした。 個別の管理者に相談して登録し直す必要があります。
各種資格(住所・名字・本籍)
自分が取得した、もしくは取得しようとしている資格についての情報の変更です。 資格ごとにどの情報が変わったらどこに申請して再発行せよ、という基準が変わるのでそれは適宜調べてください。
今回は電工二種と乙4について紹介します。
発行前の名義変更(電工二種の場合)
婚姻届を出した二日後に試験があり、どのタイミングで氏名等の変更をするべきかわからなかったので聞きに行きました。 試験センター宛に変更したい旨を書いた紙と本籍地記載の住民票の写しを郵送しました。 合格通知書には変更後の氏名で届きました。良かった〜。
再発行(乙4の場合)
氏名が変わる、もしくは本籍地が変わるときは再発行になります。 ホームページに申請書のテンプレートがあったので記入して現在の免状と一緒に送りました。 一ヶ月後に新しいものが届きます。
税務署(個人事業主の場合)(住所・名字)
個人事業主をやっているので、税務署に名前と住所が変わったことを伝える必要がありました。 幸いなことに管轄税務署が変わらなかったので簡単に終わりました。 電話して聞いたところ、「所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する手続」(https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/06.htm)というものがあり、これに従って手続きを行います。 自分の場合は名字も変わっているので紙に書き、郵送しました。このとき氏名欄に但し書きで婚姻による旨を書きます。 返送用封筒に切手を貼って同封しておくと受理された後の書類が返ってきます。
おわりに
大学生の夏休み期間を使って名義変更を行ったので比較的のんびりと終わらせることができ、とても良かったです。 社会人だと有給を数日使ってうまく予定を組む必要があり、大変だと思いました。やはり時代は学生結婚ですね。
大変とは言ってもマイナンバーカードで住民票を手軽に発行できたり、手続き自体が電子化されていたりと社会が良くなって居るのを実感できてとても良かったです。車検証の内容変更の書類を生成できたのはかなり感動でした。
今回の学びとしては次の2点です。まず、「手続きは先延ばしにするな。でも遅れてもなんとかなるので諦めるな。」です。先延ばしにすると不整合が出てきて困るので早めにやっていきましょう。次に「困ったら電話するなりして聞く。」です。恐れず担当の人に電話したり窓口に行くとなんとかなります。