SATySFi Conf 2021まとめ
はじめに
SATySFi Conf 2021の発表まとめをしていなかったので簡単に振り返っていきたいと思います。
発表の録画の音量が小さいかもしれません。気を付けてください。
発表者は敬称略です。
puripuri2100:「mdbook-satysfiを作成しました」
mdbookというRust製のドキュメント作成ツールの外部拡張として、SATySFiのドキュメントファイルを生成するソフトウェアを実装した話です。SATySFiファイルの自動生成をうまくやるテクニックやクラスファイルについてなどを話しました。
monaqa:「SATySFi Language Server の現状と今後」
エディタで言語のサポートをする際にとても便利なLanguage Server Protocol (LSP)という機能を使ってSATySFi用のサポートをするソフトウェアを作成した話です。
- 診断情報
- 詳細情報
- 定義ジャンプ
- 補完
などの機能がすでに実装されています。
エラー回復機能や型検査などの機能を実装していきたいと考えているようです。
na4zagin3:「Satyrographos 0.0.3 の新機能(予定)」
SATySFi用パッケージマネージャであるsatyrographosに追加する予定の新機能についてです。
文書ファイルの再現性を高めるために、lockファイルなどを生成できるようにしたり、環境情報を取得できるようなライブラリの自動生成機能など、文書作成者用の機能を重点的に追加する予定だそうです。
gfngfn:
SATySFi本体に追加した新規機能:
- 多段階計算を用いたマクロ機能(エラー報告機能を追加してさらに発展)
- 多段組
などいろいろある
- F-ing modulesを入れてモジュールシステムを刷新する
- フォントのデコーダ・エンコーダを再実装
といった新機能の予定がある。
Yuito Murase:「SATySFi でDSLを作る/使うと便利って話」
コマンドの設定にSATySFiのパイプライン演算子を使用した関数を使っての設定をするとかなりいいよね、という話です。
+cmd ( %設定 default () |> set-hoge `x` |> set-fuga 123 ) '< % 何かしらの内容 >
のような設定方法のことです。
yasuo_ozu:「プログラミング初心者がSATySFi向けパッケージを作ってみた」
LaTeXから移行してくる人用のコマンドを集めたパッケージや学振用のクラスファイルなどの再帰作ったパッケージの紹介や、これから作ってみたいと思っているパッケージ、そしてSATySFiにほしい機能などを紹介しています。
matsud224:「Satyrographos Package Indexの宣伝」
satyrographos-repoに登録されたパッケージの情報を見ることができるサイト、Satyrographos Package Indexの話です。
どのような情報が見られるのかや、実装方法などについて話しています。
Nmatician:「 これからのSATySFiに望むこと」
LaTeXを長い間使っていた人目線のSATySFiについての感想です。
SATySFiのクラスファイルの弄り方のノウハウが知りたいとか、SATySFiで書いた文書をGitHubなどでソースごと公開していけとか、「なるほど確かに」というような内容を話しています。
asya-kawai:「SATySFiのMarkdown機能でCSSを読む込む方法の紹介」
注:機材のトラブルにより、音声なしの発表です
SATySFiのマークダウン入力モードを使用するときにCSS記法でデザインを変えることができたらうれしいよね、という発表です。 がっつりとしたCSSパーサを作ればより発展していくアイデアな気がします。
おわりに
開催から半年も経ってしまい、簡単な振り返りになってしまいましたが、良い刺激を受けられる発表ばかりでしたね。
2022年も開催したいです。